無印良品のシャープペンを大人買いしてみた。
無印良品の文房具といえば、シンプルで余計な装飾のないデザインが魅力で、ぼく自身も学生の頃から今に至るまでたびたびお世話になってきました。
特に学生時代は毎日のように文房具を使っていましたし、日々消耗していく中で同じものをいつでも補充できるという点において無印文房具の価値は唯一無二だったように思います。
ここ数年は完全なデジタル人間に移行してしまったこともあり、なかなか日常的に文房具を使用する機会もなくなってきましたが、根っからの文房具好きでもあるぼくの文房具へのこだわりはむしろ増してきている状況。
長年お世話になってきた無印文房具も当然進化しているはず!
ということで、今回は現在展開されている無印文房具の中から気になるシャープペンだけを4本ピックアップして大人買いしてきました。
なお、いずれのシャープペンもぼくの趣味に合ったというだけで、今回選ばなかったシャープペンがダメということではありませんのでご了承ください。
それぞれに特徴がある4本を選んできましたので、見た目や性能を見ながら比較していきましょう。
ABS樹脂 最後の1mmまで書けるシャープペン 0.5mm
一本目は「ABS樹脂最後の1mmまで書けるシャープペン 0.5mm」です。税込590円。
太めのABS軸としっかりとした口金に安定感を覚えるこちらのペンは、シャープペンの芯を最後まで使い切ることができる機構が組み込まれている質実剛健な製品です。
無印良品のシャープペンはいずれも細身のモデルが多く、太めの軸でガシガシ書きたい方にはこちらの製品がおすすめ。
以降の製品はどちらかというと繊細な線を丁寧に書くようなイメージが似合いますが、こちらのペンはしっかりと握って大量の文字を書くようなハードな使い方もこなせるでしょう。
持っていて安心感を与えてくれるこのペンの書き心地は格別です。
アルミシャープペン 0.5mm
二本目は「アルミシャープペン 0.5mm」 です。税込550円。
2021年2月頃に発売になったアルミボディのシャープペンで、先代の「六角アルミシャープペン 0.5mm」からいくつかの点がアップデートされています。
先代に比べると全体的に若干太めに変更されており、握り心地が改善されているというのが第一印象でした。
デザインは極めてシンプル。機能性を追求する無印良品のコンセプトを体現するような一本だと感じます。
同じく無印良品から発売されているアルミボールペンとほぼ同一の外観設計となっており、統一感のある筆箱を構成することも可能です。
どちらのペンにも共通して言える特徴的な点は、口金と軸の境目部分にある面取りの処理です。六角軸から円錐状の口金にかけて、なめらかなラインで接続されている設計がおわかりいただけるかと思います。
全体として非常に洗練された印象があり、万人に使いやすいシャープペンだと言えるでしょう。
低重心シャープペン 0.5mm
三本目は「低重心シャープペン 0.5mm」です。450円。
言わずもがな、ぺんてるの定番シャープペン「グラフギア500」の外観を無印良品仕様にした製品で、いわばグラフギア500のホワイトバージョンといったところ。本家より安いのはちょっとずるい(笑)
従来のグラフギア500はグレーに近いシルバーで若干地味な印象ですが、無印良品仕様のホワイトな外観は非常におしゃれで所有感を満たしてくれます。
無印良品では0.5mmと0.3mm径のみの展開となるため、本格的な製図用途として迎えるには力不足となる可能性がありますが、単体のシャープペンとして考えれば通常筆記から製図まで対応できる万能選手として活躍してくれるでしょう。
幅広い芯径をカバーしたいのであれば本家の購入もご検討ください。
製図用シャープペンということで先端のガイドパイプが4mmに設定されており、筆記時の視界が広いのが特徴ですが、その反面、ガイドパイプが折れやすいという弱点もあるため、使用時の落下や持ち歩きの際に圧迫されることのないような配慮が必須です。
これはこの製品に限らず製図用シャープペンと呼ばれる製品には共通して言えることなので、ぜひ覚えておいてください。
木軸六角シャープペン・消しゴム付 0.5mm
四本目は「木軸六角シャープペン・消しゴム付 0.5mm」です。税込290円。
シルエットは鉛筆そのもの。非常に細くデザインされたボディと頭に配置された消しゴムが印象的で、まさしく昔ながらの鉛筆を使っているような使用感でした。
個人的には鉛筆自体があまり好きではなく、この使用感には魅力を感じられませんでした。
細身なシルエットと黒く表面塗装された木軸のデザインは非常に格好良い印象で好きなんですが、そうなると常に露出している消しゴムが気になってしまって、デザイン面でもあと一歩評価しづらいなというのが正直な感想です。
また、木軸なので表面はあまり強くありません。ぼくのペンは持ち歩いたりそれほど使ってもいないほんの数日の間に小さな凹みができてしまいました。
価格が安いので過剰に気を遣う必要はないかと思いますが、たとえ290円といえどすぐに傷がついてしまったのはショックでした。購入する場合はご注意ください。
製品名にも掲げているのでこの消しゴムが特徴のひとつなのでしょうが、この位置の消しゴムが使いやすいと感じたことは一度もなく、結局は別で消しゴムを用意しておかないと不便です。
少なくともぼくはこの位置に付いている消しゴムを滅多に使用しません。これはこのペンに限らず通常のシャープペンにも言えることですが・・・。
あくまで緊急用の消しゴムが付いている、くらいの感覚で使うのがちょうどいいと思います。
まとめ
今回選んだ4本の中だと個人的なお気に入りは一本目の「ABS樹脂最後の1mmまで書けるシャープペン 0.5mm」でした。
元々太めの軸が好きだというのもありますが、ABS製の軸が思った以上に高級感を放っていて、使用感も所有感も悪くないコストパフォーマンスの高さが気に入りました。
細めの軸が好きな方には「低重心シャープペン 0.5mm」もおすすめです。
こちらも個人的な好みで恐縮ですが、製図用シャープペンは非常に書きやすいものが多いので、もし今までに使用したことがないという方にはぜひ試していただきたいなと思います。
今回はたった4本だけの大人買いでしたが、それぞれに特徴があってとても面白い比較ができました。
無印良品の文房具はシャープペン以外にもまだまだ展開されているので、今後は他の製品も試していきたいなと思います。